相場を詠む

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株価指数レバレッジ投資家。株を見てたら当たらないよ~、日経先物は米国債を見とけ~

5月4日夜 : 日経先物は年初来高値の更新をトライ中、FOMCでタカ派なコメントを行なった背景

GW中だが先物を見ていると日経先物は依然として上昇中。現在は19,640円、年初来高値更新の目前まで来た。今年は1月と3月にピークを付けており、いずれも19,700円を超えることなく目前で腰折れている。まさに正念場の状況、2度ある事は3度ある? それとも。。。 金曜夜は雇用統計だけではなくFOMCメンバーの発言も多数予定されているので眠れないな。。。

では本題。

「1-3月の成長減速は一過性なものになる可能性が高い」とコメントしたFOMC。これをもって一部の投資家は6月利上げの蓋然性が高まったと反応した。しかし一方で直近のインフレ指標は若干低く、4月の自動車販売が想定以上に悪化するなど4-6月GDPが大きくリバウンドする証拠は出てきていない。発射台が低いだけに3%後半の伸び率は欲しいところ。ここから一本調子に米債利回り上昇や円安が進むには良好なマクロ指標とFOMCメンバーの6月利上げを示唆する発言が必要だろう。

ところで何故にFOMCはタカ派なコメントを出したのか。6月と9月の利上げ、12月のバランスシート縮小計画の公表を市場に意識させるためとみている。そしてマクロ指標が減速すればスケジュールを遅らせれば良いだけだと。このような手順を踏んだ背景は3月利上げ時の反省があったとNerugooは考えている。

3月15日利上げへ至る当時の状況は下記の通り。市場に利上げをゆっくり織り込ませるというのとは程遠い、稚拙だったのが分かる。

利上げ1か月前の2月14日議会証言でイエレン議長は「利上げを待ち過ぎる事は適切ではない、雇用とインフレの進展が続けば今後の会合で利上げ決定するのが適切」とコメント。それ以前のFOMCメンバーによる発言はトランプ政策の不透明さなどを理由に挙げハト派寄りだっただけにサプライズとなった。利上げ確率は一晩で30%→45%程度へ上昇したように記憶している。その後は落ち着いていたが、2月末頃からFOMCメンバーが3月利上げが確定的であるかのような発言を繰り返し米債利回りは3月15日へ向け急上昇していった。

利上げ直前に米債利回りが急上昇する原因を政策担当者自身が作ってしまったのはカッコ悪い。安定的に金融政策を運営する上でFRBは市場からの信任が必須。同じ過ちを続けるわけにはいかないので今回は最初からタカ派的な姿勢を見せて来たのだろう。

また来年はイエレン議長の去就問題が控えている。対トランプ大統領という意味でもFRBが起点となったように見える米債利回り急上昇やそれに起因するドル高は出来るだけ避けたいところだ。