相場を詠む

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株価指数レバレッジ投資家。株を見てたら当たらないよ~、日経先物は米国債を見とけ~

来週から米企業の決算&ガイダンス発表。トランプに嫌味を言う企業求む!

現在のところまで発表されている12月米国マクロ統計はポジティブな内容が続いている。またエコノミスト達は年後半からのトランプ効果を計算に入れ始めてもいる。総じてマクロレベルでは楽観的な雰囲気が支配的だ。

一方、ミクロ(企業)目線で考えると”逆風”が強まっている。ドル高、金利上昇、製造施設の米国回帰プレッシャー(トランプ様のツイッター砲)、賃金上昇圧力(平均時給が前年同期比2.9%増、2009年6月以来の伸び)等々。

トランプが何かを実行に移したというわけではなく金融市場が敏感に反応しただけなのだが、急激なドル高や金利上昇は企業にとって痛手だ。強制的に米国内での製造を強いられてもいる。”逆風”がトランプのせいだと言いたくて喉まで来ているCEOは増加中だろう。

ちなみに2015年12月頭にドル指数が100を越えたがその直後から米国株は下落へ転じた。翌月(2016年1月)発表の米企業決算がドル高の影響で悪くなりそうという思惑からだった。今回は直近の10-12月マクロが好調でドル高による悪影響はまだ表面化していない。

米企業の本音を聞きたいところだがちょうど来週から決算シーズンに突入する。12月決算が多いので今回は2017年通期ガイダンスを見聞き出来るタイミングでもある。

注目したいのは通期ガイダンス(数値)及びカンファレンスコールでのCEOコメント。エコノミスト達の楽観見通しとどの程度相違するのかチェックしたい。余りにも下方向へかけ離れているようだと株は調整、債券は買戻しが入る事になる。

主要企業決算スケジュールは、1月13日の米銀(JPモルガン/バンカメ/ウェルズファーゴ)、1月20日 ゼネラル・エレクトロニック、1月23日 ハリバートン/マクドナルド、1月24日 3M/ジョンソン&ジョンソン 辺りからスタート。

先陣を切る米銀は金利上昇の恩恵期待や原油価格上昇で懸案のシェール向け融資も改善中であり予想外な事は起きないだろう。常に発言が注目されるジェイミー・ダイモンが何か面白い事を口走ってくれるか?ぐらいかなと。

よって1月20日以降の製造業や消費関連企業の決算から詳細にチェックして行く事になる。但し正式就任後のトランプ政策発表を見てからその実現可能性を見定めたいCEOも多いはず、大方は曖昧な返答に終始か。

ちなみにトランプ嫌悪の意見表明をしまくっていたIT系企業はとりあえず静かにしているのではないか。「税金を米国内で払え!脱税するな!」とツィッターの標的にされたら大ごと。

上記をもう少しまとめると、米企業各社はカンファレンスコールで「一般論として急激なドル高や金利上昇は~云々かんぬん」ぐらいの事は言うだろう。しかしそれ以上のコメントは差し控えると思われる。

一方、通期ガイダンス(数値)で本音を表明する企業は幾つか出てくると思う。例えば製造業(やり玉に挙げられている自動車など)辺りから「こんな酷い業績になっちゃいますよ~」と。

 

余談

断続的な利上げを最も嫌がる業種の一つが不動産業。不動産王トランプはその悪影響を十二分に承知しているはず。でも今年だけで3回もの利上げを許すのだろうか?

早ければ3月の利上げから噛みつくかも?そうなれば米国債利回り低下&株価上昇というトンデモ現象が出現する。これをメインシナリオにしちゃおっかな~(駄)。